株式会社エム・オー・シーでは、MRIに使用するLNAを製作しています。
人体から発せられる微弱な信号のみを増幅させる必要があるために、ノイズは極限まで抑えなくてはいけません。ただ、NF=0.5dBのLNAを製作していくには、乗り越えなくてはいけない問題が山積みでした。
NF=0.5dBを実現させる際の課題
- ノイズを抑える方法の開発
- どのように性能を計測するか?(計測できる限界値に近い)
- どうやって歩留まり率を高めるか?
- さらに高い性能を実現させるには、どうすればいいのか?
これらの課題を一つ一つ解決していく必要があります。
小さな会社だからこそできることを活かす!
これらの問題を解決し、さらに良い製品を開発していくとなると、下の図の様なサイクルを繰り返していくしかありません。もちろん、基本的な知識や技能は必要ですが、NF=0.5dBを安定的に実現させるには、教科書通りのノウハウでは、とても困難です。
このサイクルを短期間で回していけるは、小さな会社だからこそできることだと思います。
また、スタッフ全員が、今どの様な開発を行い、どの段階まで進んでいるのか「全体像」を把握しているというのも、サイクルを効率良く回せている要因だと考えます。
早く失敗して、早く改善させる!
計測すら困難な製品の性能を高めていくには、「早く失敗をする」ということも大切です。
「失敗」というと良くないイメージがありますが、私たちは、1989年の創業以来、何度も失敗してきました。それも大切な経験と捉え、私たち独自のノウハウとして蓄積し、改善策を考えて、様々な製品を世に送り出してきたのです。
あなたと一緒に「早く失敗」し、「改善策」を考えたいと思います。